理想の看護管理者になるためには

キャリアアップしたい看護師であれば、誰もが理想とする看護管理者像があるはずです。それは尊敬する先輩、もしくは上司かもしれません。あるいは、小説や映画から影響を受けて作り上げた看護師像の場合もあるでしょう。理想とする看護管理者になるには、3つのことが求められます。1つ目は臨機応変力で、臨機応変に対応できる人は変化と対人関係に強いです。臨床現場は常に変化が起きており、それらを調整するのが看護管理者の役割と言えます。臨機応変に対処できないと、自分の中で物事の変化や起こったことを消化するのに時間がかかって先に進めません。状況や変化に合わせて考え動ける人は、人や物事をスムーズに動かせます。

また、看護管理者としての覚悟も必要です。覚悟というと大げさに聞こえますが、何か問題やトラブルが起きたときに看護管理者が責任を取らなければならないことがあります。最終責任は自分だという覚悟があれば、スタッフのミスを減らすように努力したり、新人ナースを教育したりと、どうすれば業務がスムーズに進むのかを考えて行動します。覚悟があるかどうかで、咄嗟の判断や行動は変わるでしょう。最後に必要なのは、コミュニケーション力です。いくら有能な看護管理者でも自分1人でできることには限度がありますし、看護師や医師から信頼されていなければ良い仕事はできません。スタッフとの無用な衝突を避け、結果的に患者に良い看護やケアを提供するには看護師や医師とのコミュニケーションは重要です。